健康・栄養・食事・運動

一酸化窒素(NO, nitric oxide)は体内で自然に生成されるガス分子で、生理的に非常に重要な役割を果たしています。少量であれば健康を支える「味方」ですが過剰であれば炎症や病気の原因にもなりうる「両刃の剣」です。

ピラティスとは体の深層部にある筋肉(インナーマッスル)を鍛えるエクササイズの一種で、姿勢の改善や体幹の強化、柔軟性の向上を目的としています。1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティスによってリハビリ目的で開発されました。「身体を整えたい」「姿勢を良くしたい」「しなやかな筋肉をつけたい」と思う人にぴったりのエクササイズ。特にデスクワークの多い現代人にはおすすめです。

オートファジーは細胞が自らを守り、再生するために発動する“非常プログラム”。飢餓、ストレス、損傷が一定の限界を超えたとき細胞は判断する。オートファジー発動の条件: エネルギー不足(ATP低下)、栄養不足(アミノ酸・グルコースの欠乏)、酸化ストレスの蓄積、老化による細胞機能低下、損傷タンパク質や異常ミトコンドリアの蓄積。これらが引き金となってバランスがリセットに向かいオートファジーは起こる。

β-ヒドロキシ酪酸(BHB)は体が糖(ブドウ糖)を使えないときに作り出される「代わりのエネルギー源」。断食中や糖質をほとんどとらない「糖質制限やケトン食」をしている時、長時間の「運動」、あるいは「糖尿病」がうまくコントロールされていないような状態になると、体は「脂肪」を分解しその中からBHB(β-ヒドロキシ酪酸)を作ります。

体がブドウ糖(グルコース)を使い切ったときに燃やし始めるのが「脂肪」で肝臓が代わりに作り出すのが「ケトン体」。糖の代わりに全身を支える「非常用エネルギー源」となる。ケトン体が生成され、体内に酸性物質が増えると血液が酸性に傾き(ケトアシドーシス)、呼気に甘酸っぱい臭いが出る(ダイエット臭)、活性酸素(ROS)が発生する。脂肪燃焼とケトン体生成は代替エネルギーシステムで「適度な範囲」の活用が大切。行き過ぎた脂肪燃焼や糖質制限は逆に体を追い詰めることがある

肥満により脂肪細胞が肥大化しインスリンの働きを妨げる物質が増えインスリン抵抗性が起こると脂肪組織で炎症反応が強まり、TNF-α(腫瘍壊死因子α)やIL-6(インターロイキン-6)といったアディポサイトカインが増加します。さらにMCP-1(単球走化因子-1)が分泌され、炎症細胞(マクロファージなど)が脂肪組織に集まり結果として炎症が悪化しインスリン抵抗性がさらに進行するという悪循環が生まれます。

レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモン。脳に「満腹」を伝える役割を持つ。体内の脂肪が増えるとレプチンの分泌量も増え、食欲を抑え、エネルギー消費を促進します。逆に脂肪が減るとレプチン量が低下し食欲が増します。レプチンの働きが乱れると肥満や代謝異常の原因になることがあります。ケトン体は脂肪が分解される過程で肝臓で作られる物質。炭水化物の摂取が少ない状態(断食やケトジェニックダイエットなど)では体は脂肪を燃やしてエネルギーを作りケトン体が脳や筋肉の主要なエネルギー源となります

血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことで、主に食事から摂取した糖質が消化・吸収されて生じます。体の主要なエネルギー源で、特に脳は血糖に強く依存しています。食後に血糖が上がるとインスリンが分泌されて細胞に糖が取り込まれます。インスリン作用が不十分だと高血糖が続き、血管や臓器に悪影響を及ぼし逆に低血糖になると脳のエネルギー不足でめまいや意識障害が起こります。

春野菜と魚介は健康に非常に良い組み合わせです。春野菜は新鮮でビタミンCや食物繊維が豊富、免疫力を高め、消化を助ける効果があります。魚介類はオメガ3脂肪酸や高品質なたんぱく質を含み心血管の健康をサポートします。抗炎症作用があり肌や髪の健康にも効果的です。体内から外見まで健康を維持できる春にはぜひ取り入れたい食材です。

薬膳(やくぜん)とは中医学(中国伝統医学)の理論に基づき、食材の持つ特性や効能を活かして、体調を整えたり健康を維持したりするための食事法です。「医食同源」という考え方に基づき、食べ物を薬のように用いることで、病気を予防し、体質改善を目指します。

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