守りたい男現る!

ある午後、肝臓はいつものように働いていた。膵臓も落ち着いている。血管は穏やかに流れ、腸内細菌の女王も優雅なティータイム。

 

👸「本日は平和ですわね」

 

そのとき、バァーーン!!会議室の扉が勢いよく開く。

 

🔥「みんな、出番やぁぁぁ!!」

 

現れたのは真っ赤なハチマキ。燃える瞳。熱血スポ根男子。

 

アドレナリンくん🔥「緊急事態や!」

肝臓「今度は何や?」

血管🩸「血圧上がるから静かにして」

膵臓🌚「嫌な予感しかしないわ」

 

アドレナリンくんは叫ぶ🔥「心臓!もっと速く!」「肺!酸素増量!」「肝臓!糖、放出!」

肝臓「敵はどこやねん…」

 

実はヒトはただ、上司からのメールを見ただけだった。翌日ーー

🔥「みんな、出番やぁぁぁ!!」

肝臓「今度は?」

🔥「プレゼンや!」

血管🩸「それ?」

🔥「大事やねん!」

 

さらに翌日。🔥「みんな、出番やぁぁぁ!!」

肝臓「何や?」

🔥「ホラー映画!」

🩸「……。」

 

またある日は🔥「ゴキブリやぁぁぁ!!」

全員「・・・・・・・」

 

そんな日々が続いていた。すると肝臓が気づく「……最近、お前よう出てくるな」

血管もうなずく🩸「前より頻度多ないか?」

膵臓も首をかしげる🌚「ちょっと働きすぎちゃうか?」

 

しかしアドレナリンくん本人はきょとんとしていた。🔥「え?みんな守らなあかんやろ?危険やったら出る。それだけや」

 

悪気はない100%善意。ただ、真面目すぎるだけ。そしてその夜、ヒトはソファに座り込んだ。

 

「なんか疲れたな…」

 

アドレナリンくんもようやく座り込む🔥「……今日は敵、多かったな」

 

肝臓が苦笑する「敵というか、全部日常やぞ」

血管もため息をつく🩸「そんな毎日フル出動せんでも…」

 

アドレナリンくんは少し困った顔になる🔥「でも……緊張したら」「不安になったら」「心配になったら」「呼ばれるんや」

 

そうだ、それが彼の仕事。そのころ外ではヒトのお腹が、ぐぅぅぅ……と鳴った。

 

アドレナリンくんは振り向く🔥「……ん?さっき糖出したのに、なんで腹減っとるんや?」

 

肝臓も不思議そうにする。膵臓🌚も首をかしげる。

血管🩸「なんやろな?」

 

アドレナリンくんは腕を組む🔥「……なんか来る。新しい誰かが来る気がする」

 

そして会議室の扉の向こうでまだ見ぬ誰かの足音が静かに近づいていた。つづく。 🔥🫀🌚🩸

(次回、ついに「長期戦」を得意とするあの人物が現れる)