【沈黙の隣人が笑う】— 腸と全部引き受ける肝臓 —
腸はわりとおしゃべりだ。朝からそんなことを言う。
⚕️「今日さ、ちょっと荒れてんねん」
「何があったの?」
⚕️「昨日のやつやん。白いパン、甘い飲みもん、あと夜のスナック」
——やっぱりそれか。腸は苦笑いしながら続ける。
⚕️「なんかバランス崩れてな、ええ菌、ちょっと減ってもうてん。その分あんまり嬉しくないもん増えてるわw」
ワタシは少し黙る。「それ…こっち来るやつ?」
腸は軽く笑う。
⚕️「まあ、流れるもんは止められへんしなw」
しばらくして血の流れが変わる。静かにだが確実に。本来なら外に出るはずのものが少しだけこちらに混じり込んでくる。
「ねえ、これ…増えてない?」
⚕️「せやな。でも大したことないで。ちょっとやw」
“ちょっと”はいつも軽い。ワタシは黙って処理を始める。見慣れないもの。刺激の強いもの。本来、ここに長くあってはいけないもの。ひとつずつ無害に変えていく。
「毎回思うけど…もう少し、そっちで整えられないの?」
腸は少し考えてから言う。
⚕️「整えるにはな、材料が要るんよ。食物繊維とか発酵のやつとか。でも昨日は…あれな?w」
——言わなくていい。外ではヒトが今日も選んでいる。やわらかくて、甘くて、手軽なもの。
腸がまた、ぽつりと言う。
⚕️「せやけどな、たまに整う日もあるで。野菜多めの日とか発酵のやつ食べた日とか」
そのときは確かに違う。流れてくるものがやさしい。処理は穏やかで静かだ。私は少しだけ軽くなる。
「…ずっとそれならいいのに」
⚕️「それ、ヒトに言うてw」腸は笑う。
夜になるとまた同じようなものが流れ込んでくる。腸は少し申し訳なさそうに言う。
⚕️「今日も、ちょっと荒れ気味やわw💦」
ワタシは何も言わずに処理を続ける。ただ少しだけ気づいている。この“ちょっと”が前より長く続いていることに。この流れが少しずつ変わってきていることに。
腸はまだ笑っている。ヒトもまだ気づかない。でもワタシは知っている。静かに続くこのやりとりがある日、急に形を変えることを。それは大きな音では来ない。ただ——戻らない方向へそっと傾くだけだ。
【解説】
腸が言っている「嬉しくないもん」の正体は👇
■ 有害物質・炎症物質
エンドトキシン(LPS):悪玉菌が出す毒素で炎症の引き金になる
アンモニア・硫化水素:タンパク質が悪い形で分解されたときに発生
有機酸のバランス崩れ:本来よい働きをするはずのものが乱れる
■ なぜ増えるのか
・食物繊維不足・高脂肪・高糖質・夜遅い食事→ 腸内細菌のバランスが崩れる→ 悪玉菌が優勢になる
■ そのあとどうなる?
腸「ちょっと増えてるで」→ 血液にのる→ 肝臓に全部届く
肝臓「…またこれか」
※つまりあのセリフは“炎症を起こす材料が増えてる”という意味。

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